●上巳(じょうし)の節句(3月3日)
女子の健やかな成長を願う祭り。室町時代ごろ宮中や貴族の間で始まり、そして武家、やがて民間に広まったといわれています。雛祭りは、もともと紙や土で小さな人形を作り自分の罪や穢を背負わせて川や海に流した祓(はらえ)の行事であったようです。今でも、各地に「ながしびな」の習俗が残っています。古来、桃の花は邪悪なものを祓い清める霊力が宿るとされ、桃の節句とも言われます。
●端午(たんご)の節句(5月5日)
古く飛鳥時代に中国大陸から伝えられ、日本のお田植祭の物忌(ものいみ)や祓の神事と結び付いたものとされています。菖蒲湯(しょうぶゆ)に入ったり菖蒲酒を飲んだりするのは、その強い香りや、先のとがった葉先が邪気を祓うと信じられ、武者人形もこれらの薬草で作った祓えの人形から始まったと考えられています。鯉幟(こいのぼり)は本来、お田植祭に神さまを迎えるために清めがすんだ家々の目印から発達したものとされています。
●大祓・(おおはらえ、6月・12月)
宮中をはじめ伊勢の神宮や各地の神社で行われる半年間の罪穢を祓う式で、古くは国中の罪穢を祓う国家儀礼として行われました。特に6月の大祓は夏越祓(なごしはらえ)とも称され、 茅(かや)でできた茅輪(ちのわ)をくぐり、紙の人形に息を吹きかけてわが身の罪穢を託し、海や川に流して半年間の罪穢を祓います。
●七夕(しちせき)の節句(7月7日)
織女祭(しょくじょさい)とも星祭ともいわれ、子供たちの読み書き、手芸などの上達を七夕さまに願います。
古代中国の牽牛(けんぎゅう)・織女(おりひめ)の星伝説とわが国の棚機女(たなばたつめ 年に一度水辺のはた屋で神さまの訪れを待ち、神さまとともに一夜を過ごす聖なる乙女の信仰とが結び付いた行事です。この日は必ず雨が降るとも伝えられ、牛馬を水浴させたり、藁(わら)で作った人形を川に流すなど、水に関連する習俗が各地に見られます。
●重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)
菊を浮かべた酒を飲むことから菊の節句ともいいます。陽は「生」を意味し、陽(奇数)の最大数である9が二つ重なることから不老長寿を願う風習があります。
●燈籠流し お盆
本来日本固有のみたま祭の行事です。迎え火をたいて祖先の精霊をわが家の盆棚(ぼんだな)にお迎えし、精霊花を供えたり盆踊りをして御霊をお慰めするとともに子孫の繁栄を祈願します。また盆の期間が終わると送り火や灯籠流(とうろうながし)しなどをして御霊送りをします。
なお、お盆は仏教行事と考えている方も多いようですが、もともとわが国にあった魂祭り(祖先の霊を祀る行事)に由来するものなのです。
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